ラスベガスで開催されている世界最大のデジタル見本市「CES」では、電気自動車(EV)が話題を席巻している。米ゼネラル・モーターズ(GM)は新型の電動ピックアップトラック「シボレー・シルバラード」を発表。「クライスラー」ブランドはガソリン車に見切りをつけ、全ラインアップをEVにする。ソニーグループも自動車部門を立ち上げ、EVに参入する計画だ。まだショールームは足元のEVブームを反映した展示状況にはなっていないが、自動車業界だけでなく、他セクターでもEVの開発競争が熱を帯びていることを改めて印象づけている。各社がEVやバッテリー開発に巨額を投資する背景には、排ガス規制の厳格化や華々しいテスラの台頭がある。