現在の形態のインターネットは、データの収集に依存しており、まるで監視社会だと批判する向きもある。だが、それはメタバースに移行しても変わらないのではないか。テクノロジー企業や研究者は、こう疑問を抱き始めている。  フェイスブックの「メタ・プラットフォームズ」への社名変更は、ゲームや業務ソフトウエアなどのサービスを手掛ける企業が、次世代サイバースペースであるメタバースにますます投資するようになるとのメッセージが込められていた。ユーザーがデジタルのアバター(分身)を使用して仕事をしたり、遊んだり、買い物をしたりする緩やかにつながったコミュニティーを創造する、というのが彼らの宣伝文句だ。