ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官は、来週の米国との安全保障関連協議を前に、ウクライナを巡る自国の要求にただちに応じるよう米国に求めた。また、ロシアを譲歩させようと経済的圧力を加えないよう警告した。同次官は協議でロシアの交渉団を率いる。米ロは10日にジュネーブで会合を開き、ウクライナ情勢などを協議する予定。リャプコフ氏はこの会合に先立ち、ロシアの基本姿勢を表明。ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に正式に加盟していなくても、NATOとウクライナの軍事関係はロシアの脅威になると指摘した。米バイデン政権がロシア政府に対し、ウクライナ国境付近での兵力増強をやめるよう求めていることについては、ロシアには自国領土内における兵力の配備を決定する権利があると述べた。