マスク着用で起きる皮膚トラブル 皮膚炎を起こした人の8割が「鼻の頭」という研究報告写真はイメージです Photo:PIXTA

 マスクの着用が日常化してすでに2年。ある研究では、感染予防対策で皮膚炎を起こした人の83.1%が鼻の頭に皮膚症状が起きました。近畿大学医学部皮膚科学教室主任教授の大塚篤司医師が、マスクに伴う皮膚のトラブルとその対策について解説します。

 オミクロン株の流行により、コロナウイルス感染対策の継続が求められています。手洗い、うがいに加えて、マスクの着用が日常化してすでに2年が経過しています。マスク着用に伴う皮膚のトラブルは皮膚科で診る疾患として増え、多くの論文も発表されました。今回はマスクに伴う皮膚のトラブルとその対策について解説します。