【ブリュッセル】米国をはじめとする北大西洋条約機構(NATO)加盟国は、ロシアに対抗する前線を再構築するため、数千人規模の部隊を配備し、兵器に多額を投資してきた。だがロシア政府は、NATOの手が届かないギリギリの地点に新たな前線を開くことで、そうした戦略をすり抜けている。  ロシア当局者は12日にブリュッセルのNATO本部を訪問し、抗議を申し入れる予定だ。30カ国から成るNATOはこうした中、主張を強めるロシアにいかに対抗すべきか頭を悩ませている。