2005年は「名言」だったが…男性に失礼という指摘も

 ツイッター上では、マイメロママは2005年~2006年にかけて放送されていた人気テレビアニメ『おねがいマイメロディ』の中で「毒舌キャラ」として登場していて、その毒舌が作品の中でのスパイスになって好まれていたという言及があった。一方で、15年以上前の価値観をそのまま現代に持ってくるのは危険だろうという指摘もあった。

 調べてみると確かに、マイメロママの「毒舌」は過去のネット上でも何度も好意的にまとめられており、2018年12月にも、ママの「名言」を集めたクリアファイルが全国で発売されたことがニュースとなっている。当時の記事は「『男は先手必勝よ』 マイメロママの“ドS”な名言が話題…アニメ終了10年も支持続くワケ」(2018年12月29日/オリコンニュース)というタイトルで、記事の中で「名言」のセレクトは全員女性が行ったと担当者が回答している。

 筆者が気になったのは、このクリアファイル企画ではセレクトされているものの、今回のチョコレート企画では選ばれていない「名言」だ。その中には次のようなものがあった。

「女の子が気にしているような事を言うような男はぶってもいいのよ」
「パパは野菜を育てて、ママはパパを育ててるのよ」
 
「ぶってもいいのよ」はさすがにギョッとする。男女ともに被害者にも加害者にもなるDV(デートDV含む)の問題や、性的役割分担や女性に押し付けられやすい「ケア役割」の問題が取り沙汰される中で、さすがにこれは時代錯誤なので、今回は避けられたのではないか。そうであるならば、「女の敵は、いつだって女なのよ」や「一度や二度の失敗でくよくよするような男をつかんだら一生の不覚よ」といったセリフについても再考してほしかったと個人的には思う。

 ツイッター上では、「~~一生の不覚よ」や「男の子が言う『いつか俺はやるぜ』はあてにならないから信じちゃダメよ」「男ってプライドを傷つけられるのが一番こたえるのよ」といったセリフは、男性に対しても失礼だと指摘されている。