鉄道各社は昨秋以降、業績が回復傾向にあるが、感染力が強いオミクロン株の影響で経営環境が再び不透明になりつつある。今年度、鉄道各社の黒字化は果たして可能なのか。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
急拡大する
オミクロン株
昨年10月から不気味なほどに鳴りを潜めていた新型コロナだが、感染力が強いオミクロン株の出現により感染が再び増加に転じている。特に沖縄県では昨年末に米軍基地キャンプ・ハンセンで大規模クラスターが発生。基地に関わりのある住民を通じて、感染が市中に拡大した。
沖縄県の感染者数は1月1日の52人から4日には225人、6日には981人、8日には1759人と急激に増加し、9日から31日までまん延防止等重点措置の適用が決定。同様に米軍基地を抱える山口県と、それに隣接する広島県でも感染者数が急激に増加し、まん延防止重点措置が適用された。