長らく続く新型コロナウイルスの感染拡大。働き方や生き方を改めて見つめ直した人も多いのではないだろうか。2022年の新年を迎えて、余計なものはすべて手放して、自分らしく楽しく生きていきたい! と思っている人にぜひ読んでほしいのが、2022年1月12日に発売の「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(わび著)だ。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術をツイートし始めたところ、普通の会社員にもかかわらず、フォロワーはツイッター開始後2年半で11万人を突破。仕事や人間関係などに悩む人の心に寄り添うツイートは10万超えいいねを連発し、そのツイートがたびたびネットメディアに取り上げられている。
「焦らず、無理せず、自分らしく楽しく生きるメソッド」が詰まった1冊。今回は、本書の発売を記念して特別に本文より一部抜粋、編集して紹介する。

「一度メンタルダウンしたら終わり、なんてことは絶対ない」。復活した元自衛官がそう語る理由とは?Photo: Adobe Stock

「この状態がずっと続くのか…」と絶望したことも

「一度メンタルダウンすると終わり」。よく聞く言葉です。

私もメンタルダウンして、みじめな姿で実家に敗走したときは、「人生、終わった」と思っていました。

たしかにメンタルダウンしてしまうと、以前と同じように生活できるようになるまで戻すのは、なかなか難しいです。

ただ、難しいですが、絶対に「終わり」ではありません。

私の場合、まともに仕事できるようになるまでに1年以上かかりました。それまでは休職と復帰の繰り返しです。

この状態がずっと続くのかと絶望していたときもあります。

でも、本当に少しずつですが、通勤ができるようになり、簡単な仕事ができるようになっていきました。

簡単な仕事をミスっては、嫌になって仕事を休む。元気になったら、また仕事に行く。本当にカメのようなスピードでした。

ただ、たとえカメでも2年ほど歩き続けると、相当な達成感を積み上げられます。回復のスピードも徐々に速くなっていきます。

そして、メンタルダウンから2年ほど経ったとき、私は熊本地震の災害派遣に志願できるほどに回復しました。