2020年、ファンドマネージャーのキャシー・ウッド氏はスーパースターになった。同氏率いるARKの上場投資信託(ETF)が史上最高水準のリターンを上げたからだ。ウッド氏の旗艦ファンド「ARKイノベーションETF」は今年に入ってから15%以上値下がりしている。直近12カ月では、テクノロジー銘柄の比率が高いナスダック100指数に連動するETF「インベスコQQQトラスト」をなんと65%もアンダーパフォームした。ARKで起きていることは、ETFはあらゆる面でミューチュアルファンド(投資信託)より優れているという意見に対する強烈な反論だ。この10年、投資家がETFにどっと押し寄せた。ETFは一般的に投資信託と比べてはるかに安く、節税効果も高いが、一つの重大な欠陥がある。その欠陥とは、急激に巨大化する可能性があり、誰もそれを止められないことだ。