ジョー・バイデン米大統領は、連邦準備制度理事会(FRB)の複数の理事ポストの空白を埋めることで、理事会の構成を再編するチャンスを手にしている。インフレが高進する中、これは特に重要な機会となる。しかしバイデン氏が最近理事に指名した人々は、本来FRBの仕事ではない進歩派の政策推進を優先し、物価のことはそれほど気にかけていないように思われる。バイデン氏は14日、元米財務省高官のサラ・ブルーム・ラスキン氏を、銀行監督担当のFRB副議長に、エコノミストのリサ・クック氏、フィリップ・ジェファーソン氏を空席となっていた理事のポストに指名した。この3人の指名は承認公聴会で妥当性を吟味する必要があるが、銀行・金融部門に対する監督権限を持つラスキン氏に関しては特にそうだ。
【社説】FRBに政治的役割負わせるバイデン氏
副議長指名のラスキン氏は気候変動対策を重視
有料会員限定
あなたにおすすめ