米国はアントニー・ブリンケン国務長官が欧州を公式訪問する1週間前に、ビル・バーンズ中央情報局(CIA)長官をドイツとウクライナの首都に派遣していた。ロシアへの対応厳格化、ウクライナ支援で団結するよう欧州諸国を説得する狙いがある。対ロ強硬姿勢をとることは、経済的つながりの深い国々にとっては簡単ではない。米国とドイツの当局者によると、今週のブリンケン国務長官の訪欧を前に、バーンズ氏はひそかにベルリンとキエフを訪問していた。米国大使としてロシア駐在経験のあるバーンズ氏は、ドイツのオラフ・ショルツ首相や情報機関に対し、ロシア・ウクライナ問題と、その想定シナリオについて説明。ロシアがウクライナに侵攻した場合、ドイツ政府は先ごろ完成したロシアとを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」を閉鎖するべきだと指摘したという。
米CIA長官が極秘訪欧、対ロシアで団結求め=当局者
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