米マイクロソフトはビデオゲーム大手のアクティビジョン・ブリザードを買収する計画を明らかにした際、750億ドル(約8兆5600億円)に上るこの買収はメタバースにつながる経路だとし、話題のテーマに踏み込んだ。18日の発表直後に行われた投資家とメディア向けの説明会では、両社幹部が「メタバース」という言葉に10回以上も言及した。マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)はその際、「メタバースの可能性についてのビジョンを考える上で、集中型のメタバースが一つだけ存在するわけではないと考えている」とし、「多数のメタバースプラットフォームをサポートする必要がある」と述べた。同社を担当するアナリストらはこれを受け、急成長中のゲーム事業をメタバースへの入り口と位置付けるマイクロソフトの手法だとの見方を示している。メタバースはインターネットの将来像として熱い視線を浴びている。フェイスブックが10月、メタ・プラットフォームズという新社名を発表し、新たな焦点を示してからは、一段とその傾向が強まっている。