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近年、毎日のように耳にする「デジタル・トランスフォーメーション（DX）」という言葉。「もう聞き飽きたよ」という方もいるかもしれない。だが、その定義を自分の言葉で語れる人はどのくらいいるだろうか？残念ながら、あやふやな理解のまま仕事をしているコンサルも多い。DXは単なるバズワードではない。ビジネスの発展や事業の存続に不可欠だ。その理由を解説しよう。（リポタ株式会社代表取締役、経営コンサルタント 中野豊明）
DXの意味を履き違える
トンデモDXコンサルが横行
2022年が始まり、早くも1カ月が経過した。時の移ろいは舌を巻くほど早く、ビジネス環境の変化もまた早い。その変化に素早く対応するために企業各社が求められているのはデジタル・トランスフォーメーション（以下、DX）だ。
DXという言葉が世の中を席巻し始めてから久しいが、私はそもそもDXの定義自体が危ういように思う。自分の言葉で定義をきちんと語れる人は、コンサルでも少ないのではと疑いすら持っている。
企業経営者の中には「我が社にDXは不要だ」と豪語する人もいるかもしれない。
しかし、私は、企業がビジネスを発展させ、事業を存続させるためにはDXは不可欠だと思っている。その理由について説明しよう。
