おでこが広いと「ハゲやすい」のか？

薄毛、白髪、フケ、かゆみ…。髪の悩みは、ときに人生を変えてしまいます。誰かに相談するのも勇気がいり、巷にたくさんある育毛法は、どれが効果的なのかわからない…となりがちです。『髪が増える術　成功率95％のプロが教えるすごいメソッド』（ダイヤモンド社刊）では、これまで5千人の髪や頭皮の状態を改善してきた髪のプロが、「カラダの内側から髪を元気にする」メソッドをすべて紹介しています。本記事では、著者である辻敦哉氏に髪にまつわる噂について聞きました。

おでこが広いとハゲやすい？

――「おでこが広いとハゲやすい」と聞いたことがあるのですが、男女ともにそのような悩みを抱えている人は多いのでしょうか？

辻敦哉（以下、辻）：男女ともに、よくご質問いただく内容です。また、親御さんから「うちの息子、娘のおでこが広いのですが……」とご心配されているケースも多いですね。

――実際は、どうなのでしょうか？

辻：男女共に、「おでこの広さは不利なだけ」と考えていただくと分かりやすいと思います。

　男性の場合、生え際から薄くなりやすい主な要因として、いわゆるM字と言われるAGA（男性型脱毛症）の可能性と、A字と言われる額の中央部分から薄くなる可能性があります。女性にM字はなく、薄毛の多くはA字になります。

　どちらの場合でも、おでこが狭い人と比べれば、後退が進行した場合のスタート地点がおでこが広い人が不利になりますよね。でも、それだけです。「おでこが広い」から「ハゲやすい」のではないと私は考えています。

――なるほど。過度に不安になりすぎるのもよくないんですね。それでは、辻さんが大切にしている、育毛にいちばんいい「考え方」とは、ズバリなんでしょうか？

辻：カラダの内側からのケアと、外側からのケアを両方することです。育毛剤やマッサージなどはカラダの外側からのケアです。これらはすぐに実践しやすいし、育毛関連の商品も多くありますよね。

　でも、薄毛に悩む人にとって大切なのは、これらに加え、「根本的に髪が増えるカラダ」にしていくことです。つまり、カラダの内側からのケアですね。

　拙著『髪が増える術』（ダイヤモンド社）では、主に髪を元気にする「習慣」「シャンプー＆マッサージ」「食事」の3つの柱でカラダの内側と外側、両方からバランスよく髪を増やす方法をご紹介しています。本としては、手軽にできるマッサージやシャンプーに注力したもののほうが売れるかもしれませんが（笑）、私は、本当に大切なのは「根本的に髪が増えるカラダ」にすることなんだと、皆さんにお伝えしたいですね。