コンサルのキャリア論#6Photo:PIXTA

コンサルティングファームの最高職位であり、多くのコンサルタントがいつかはなりたいと憧れるポジションが「パートナー」だ。年収は数千万円から、人によっては1億円を超えることもある、コンサル業界でも限られた人しかたどり着けないまさに“トップクラス”。そんなパートナーまで上り詰める人は、何が優れているのか。コンサル業界の転職事情・キャリア形成に詳しいヘッドハンターの奥井亮氏が解説する。(アサイン取締役 奥井 亮)

最高職位「パートナー」は
マネージャーから目指し始める

 パートナー(コンサルティングファームによってはマネージングディレクター)はファームに勤める人にとっての憧れです。パートナーは完全に実力主義であり、年齢に関係なく、年収3000万円~5000万円、人によっては1億円以上にもなるようなコンサル業界の中でも特別な職位です。いずれにしろ、パートナーまで上り詰める人はほんの一握りですので、コンサルタントにとってパートナーになるということは、コンサルタントとしてトップレベルである証しでもあります。

 そういった意味でも、パートナーになれるかどうかというのはコンサルタントにとって大きな関心事項です。しかし、憧れのまま終わってしまう人が多いのも事実です。

 もし本当にパートナーを目指すのであれば、プロジェクトの現場責任者であるマネージャーになったときにその決意とともに行動を始める必要があります。

 なお、最近ではコンサルタントの最高職位としてパートナーの他にエキスパートという職位を用意するファームも増えてきました。エキスパートはその名の通り専門性に特化した職位です。デリバリー(プロジェクト推進)の中で価値を発揮し続けたいという理由などで、最近はエキスパートを目指す人も少なくありませんが、今回はパートナーになるためにすべきアクションについてお伝えしていきます。