オミクロン株での感染者が急増しています。誰がいつ感染してもおかしくない状況です。同居する家族が感染し、自宅療養となった場合、どう対処すればよいのでしょうか。感染症専門家の岡田晴恵氏が上梓した『新型コロナ自宅療養完全マニュアル』(実業之日本社)の一部を抜粋・編集し、オミクロン株の状況に合わせて内容を更新して、今備えるべき知識を伝えます。(白鴎大学教育学部教授 岡田晴恵)

家族が感染!自宅療養どうすれば?

子どもや母親が感染した場合の自宅療養法とは?オミクロン株感染に備えよ!岡田晴恵氏

 今後、2月にかけて感染者数が増多し、その多くの方が自宅で療養するということになると考えられます。 オミクロン株は主に鼻や喉、気管支などで増えやすく、軽症化の傾向がみられ、肺炎などの重症化率は下がっているとされています。一方、上気道で増えやすいため、ウイルスを外に出しやすく、ウイルス増殖が速いため感染力は強くなっています。潜伏期間も約3日と短くなっています。

 それでは、同居する家族の誰かが感染した場合、周囲の人はどう対応すればよいのでしょうか。4人家族の長男(5歳)が感染した場合と、2世帯家族かつひとり親家庭の母親が感染した場合を考えてみました。