ひろゆきが語る「本当に頭がいい人だけがやっている質問」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「わからない」ときの反応

 スマホやネットの普及により、私たちは、どんどん我慢することができなくなっています。

 ある動画をクリックするだけでも、「30分もあるのか……」「始まって10秒たったけど、つまらないな」と言って、すぐに他の動画に目移りしてしまいます。

 わかりやすいものやサービスで溢れかえり、「わかりにくいものは存在しないのと同じ」「わかりにくくしている側に責任がある」ということになっていっています。

 ただ、世の中、本当に役に立つものは、「わかりにくいもの」だったり、「難しい概念」だったりします。

 法律の勉強とか、会計を学んでいると、「思考の壁」が立ちはだかる瞬間があります。

 そのときに、どう振る舞うかどうかが、頭の良さにつながると思います。

考え続けるのを「諦める瞬間」

「わからない」「難しい」と思った瞬間に、あなたはどんな態度を取りますか?

 イソップ童話に、「酸っぱいブドウ」という有名な話がありますよね。

 木の上に実っているブドウを一生懸命にとろうとするキツネが、何度もチャレンジして、最後には「あんなのどうせ酸っぱいブドウだ」と言ってその場を立ち去るという話です。

 この童話の教えと、現代の「考えることを諦める」「わかりにくい説明をするほうが悪い」という価値観は、とても似ていますよね。

 本来なら、難しいことに出会ったときに、「なぜ、難しいんだろう?」「どこまでが理解できて、どこからが難しいのだろう?」と、自分の頭の中を整理する必要が出てきます。

「ここがわからない!」と言える勇気

 あるいは、目の前の人に向かって、「ここがわかりません」「これが難しくてりかいできません」と、自分がわかっていないことを認めて教えを請う必要があります。

 これって、意外と多くの人ができないんですよね。

 大体の人は、「わかったフリ」をしたり、「思考停止して諦める」という選択肢を選びます。

 しかし、本当に頭が良くなりたい人は、「ここがわからない!」「ここが理解できない!」と、食い下がっていくべきだと思うんです。

 ということで、わからないものや理解できないものに出会ったら、あなたはどんな態度をとりますか?

 ちゃんと「ここがわからない」ということを質問できていますか?

 質問を考えることのめんどうくささから逃げているのなら、そのクセは早めに直したほうがいいと思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。