現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
すぐに「反応」する人
「相手の立場になって考えましょう」
これは、子どもの頃からよく言われるアドバイスだと思います。
でも、なかなかできている大人の人はいませんよね。
自分の思いを持ちすぎて、それを否定されたときに「イライラ」したり、「あの人は嫌いだ」と反応することがあるのではないでしょうか。
そこから抜け出すための方法について見ていこうと思います。
いったん「逆の立場」になる
あなたは、ディベートができますか?
「浮気してもいい」「浮気しないほうがいい」という2つの考えがあるとしましょう。
おそらく、あなた個人の考えがあると思います。
ディベートのいいところは、自分が思っていないほうの考えを演じることができることです。
僕自身は、浮気はしないほうがいいと思っている派です。
でも、ディベートの場で「浮気してもいい」側のチームに選ばれたら、僕は普通に「浮気することのメリット」を考えることができます。
これがすなわち、「(自分が思っていないことである)相手の立場になって物事を考えてみる」ということの本質ですよね。
頭の悪い人は「固執する」
相手の気持ちになって物事が考えられない人は、こういった「ディベート」や「いったん演じてみる」ということができません。
別に、元々どちらの考えも世の中に存在するのであれば、どっちのメリットも理解してみることをやってみればいいんです。
なのに、「浮気なんてダメだ。メリットのことなんて考えられない!」と固執してしまうのは、ちょっと頭がよくないんじゃないかなと思います。
ということで、自分の意見を反対されたり、自分の価値観と異なる人が表れたときに「興味」とか「関心」を持てるかどうか。思考停止して「この人は嫌いだ」と思わないかどうか。
そういうことから始めてみてはいいのではないでしょうか。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、40万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。