米FRBがもくろむ、利上げだけではない「インフレ対応の秘策」とは写真はイメージです Photo:PIXTA

昨年に3度あった
日米株価下落の理由

 1月5日(日本では1月6日)、世界の株式相場が一気に下落した。1月下旬まで下がり続け、日経平均に至っては10%以上も下落した。

 一体何が起きたのか。それを説明するために、まず2021年からの株式相場の大きな流れを見てゆこう。日経平均を見てみると、2021年は三つの下落があり、そして先述の2022年年始の下落があった。

 昨年に起きた(1)~(3)のそれぞれの下落の主な理由は下記の通りだ。

(1)21年5~8月にかけての下げ。これはワクチン接種率が日本は欧米に比べ著しく劣っていたことが主因だろう。その後接種率は急激に追い付き、相場も戻した。