FRBの急速なタカ派化
22年中に3回利上げのシナリオ
2021年後半は、米連邦準備制度理事会(FRB)の姿勢がハト派からタカ派へと急速に変化した。
ほぼゼロまで下げている政策金利(フェデラルファンド金利)について、FRBは昨年3月の時点では、少なくとも23年末まで引き上げないという見通しだった。
ところがその後、見通しは大きく変わった。昨年12月に出された最新の見通しでは、22年中に3回の利上げが行われることになった。
さらに23年中に3回、24年中にも2回の追加利上げが行われ、24年末には政策金利の水準が2%を超えるという見通しになっている。
だが今のところ、米長期金利の動きは落ち着いている。