ジュラ・アンダーソンさん(18)が16歳で動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を利用し始めたとき、最初に投稿した動画は自宅のリフォームに関するものだった。「いいね」の数は5つ。他の人がきわどい動画を投稿して「いいね」を増やしているのを見て、ジュラさんも試してみた。米カリフォルニア州サクラメント近郊の高校に通うジュラさんは「TikTokで有名になりたかったし、自分の体を見せる動画を投稿すれば、人気が出ることが分かった」と語る。親やセラピスト、10代の若者たちによると、TikTokで突然有名になってしまうと、多くの少女は無防備なままの状態で、自分で望んでいたはずの注目を浴びる心の準備ができていないケースが多い。性的な示唆に富む動画を投稿した少女が性被害の標的になることや、それより危険性の低いやりとりでも、自尊心が傷つけられ、食い物にされたと感じることもあるという。