理不尽な指導まで真に受けすぎていないか?

──ストレスをためこみすぎないために気をつけていらっしゃることはありますか。

バク:とにかく「環境が合わないな」と思ったらさっさと区切りをつけて離れることですね。

 そのためにも、自分のことをよく知る。

 自分の「生きづらさ」はどこから生まれているのか、何が原因なのかじっくり考えて、そのための対策をする。

 私自身、「普通の人とどこか違う」という感じで、割とつらいことが多かったのですが、これは自分がADHDという発達障害を持っているからなのだ、ということをあとから知りました。

 でも、ほどよく肩の力を抜いて社会に溶け込む方法を身につけ、自分に合う環境づくりができたことで、今は幸せに生きられています。

わび:私も思い切って合わない場所から物理的に離れたことで、とても生きやすくなりました。

 あとは、「いつも優等生でいるのは危険。ちょっと不良くらいがちょうどいい」という考え方をいつも頭の片隅に置いています

 もちろん仕事はしっかりやりますが、理不尽なことにまで従順すぎると、相手は調子に乗りますからね。たまには不良になってもいいんです。

 バク先生がおっしゃったように、真面目な人ほど理不尽な指導やパワハラを真に受けて、自分を責めてしまっていると思います。

 でも、これだけは伝えておきたいんですが、パワハラを受けやすいのは、「仕事ができない人」とは限りません。

 私の経験からいうと、「何を言っても反抗しない」と思われている人ほどパワハラにあいやすいんです。

 どうか自分を責めすぎず、仕事や人間関係で疲れたときに、私の本バク先生の本を参考に、少しずつでいいので、自分が本当に求める生き方について考え直すきっかけになったらいいなと思います。