ほとんどの米国人は、飛行機に乗るときや消防署に電話をかけるとき、国産の薬を服用するとき、交通量の多い市街道路を車で運転するとき、深く考えずにそうしている。これらの活動は全て、安全のためには、政府関係者や専門家を含む他者の判断や専門知識に頼る必要がある。しかし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)では、多くの米国人がマスク着用やワクチン接種などの予防行動について判断する際、そうした権威の指針に頼ることをちゅうちょしてきた。このような信頼の欠如は一見、日々の生活を可能にする日常的な思い切った信頼とは矛盾しているように見える。しかし、パンデミックでは、より積極的な思い切りが必要とされる。通常、飛行機に乗ることや車を運転すること、消防署に電話かけることを説得してやらせようとする人はいない。だがパンデミックでは、政府は国民に自分自身や他者を守るための措置を講じるよう説得しようとしている。
コロナ抑制のカギは「信頼」 対政府と隣人への
信頼度の高さと感染の被害状況に相関性
有料会員限定
あなたにおすすめ