ウクライナとの国境地帯でロシアが軍を増強している恐怖を最も敏感に感じ取っているのは、北大西洋条約機構(NATO)の東端に位置するわれわれの同盟諸国だ。何世紀にもわたって拡張主義の大国の餌食となり、独立を回復してから30年しか経ていない中欧諸国は、大国が隣国に対して自由に脅しをかけたり、攻撃したりすればどんな事態を招くのかを、苦い経験から学んでいる。ロシアによる再度のウクライナ侵攻阻止を目指す中でわれわれは、NATO加盟の忠実な同盟国であるこれら諸国の声に耳を傾ける必要がある。私が8日にロンドンでリトアニアのシモニテ首相首相と会談し、10日にはブリュッセルのNATO本部とポーランドを訪問するのは、まさにこのためだ。