米国社会の高齢化が進み、介護をする側も老いている。  元非営利団体のロビイストで引退生活を送るボブ・ティラーさん(80)は、101歳になる母親の介護を仕切っている。  2人は介護サービス付きの高齢者コミュニティーに暮らしているが、コミュニティーはティラーさんがメリーランド州シルバースプリング、母親はペンシルベニア州西部と、離れた場所にある。緊急の場合は、ティラーさんが連絡を受けて車で5時間かけて母親の元に向かう。  「私が正式な責任者。所得税が申告されているか確認するのも、健康に深刻な問題があれば夜中に対応する必要があるのも私だ」とティラーさんは話す。