米政府が今週、ハッカー攻撃で不正流出していた暗号資産(仮想通貨)ビットコインおよそ36億ドル(約4200億円)相当を押収した。5年前にマネーロンダリング(資金洗浄)に使われていた拠点にメスを入れたことが実を結び、消えたビットコインの行方とつながったようだ。司法省は8日、資金洗浄の容疑で夫婦2人を逮捕したと発表した。先週、捜査令状を執行し、2人のオンライン上のウォレットからビッコイン9万4636BTC(単位)を押収したとしている。逮捕されたのは夫のイリヤ・リキテンシュタイン容疑者(34)と妻のヘザー・モーガン容疑者(31)。押収されたビットコインは、2016年に発生したハッカー攻撃で仮想通貨取引所ビットフィネックスから盗まれたビットコイン約12万BTCの大半を占めるとみられている。