仏蘭系航空大手エールフランスKLM傘下のKLMオランダ航空は、ウクライナの首都キエフへの運航をすべて停止し、ウクライナ領空を飛行しないことを明らかにした。同国を巡りロシアと欧米の対立が緊迫化する中、主要航空会社が運航中止を発表するのは初めて。KLMは12日、オランダ政府から同地域上空での飛行に関する警戒情報を受けたという。12日夜に予定されていたキエフへのフライトから欠航とした上で、運航再開時期については分からないとした。KLMに加えドイツのルフトハンザ航空なども安全面への懸念から、搭乗員がキエフに宿泊する必要がないよう、フライトの再調整を先月から実施している。ルフトハンザは12日、ウクライナの状況を注視していると述べ、欠航すべきか検討しているとした。