ロシア連邦議会の議員らは15日、分離独立派が支配するウクライナ東部地域を独立国家として承認するようウラジーミル・プーチン大統領に求める決議案を審議する見通しだ。ウクライナの領土ではないとすることで、同地域への侵攻を正当化する可能性もある。ロシア下院は14日、与党「統一ロシア」と共産党が提出した決議案を審議すると発表。同案はウクライナのドンバス地域にあるドネツクやルガンスクの主権を認めるよう、プーチン氏に求める内容となっている。共産党が示している案は両国の主権を正式に認めるようプーチン氏に直接要請するもの。統一ロシアも同様の決議案を準備しているが、まずは案を外務省に提出するとしている。いずれかの決議案が可決された場合、プーチン氏がどのように対応を取るかは今のところ示されていない。