ウクライナの首都キエフの独立広場近くにある銀行では14日、顧客が現地通貨を外貨に両替していた。窓口担当のアナ・ガノワさんは「誰もがドルかユーロへの両替を求めている。戦争が近づいていると恐れているのだ」と話す。「私も怖い」米国とカナダは在キエフの大使館から職員を退避させた。ホワイトハウスは、ロシアがいつ全面侵攻に乗り出してもおかしくないと警告している。ホテルやナイトクラブから観光客の姿は消え、出張で訪れていた外国のビジネス関係者もすでに去った。国境近辺のロシア部隊の集結は単なる脅しであり、米国は過剰反応しているとみていたウクライナ国民の多くも、ここにきて流血の惨事が近づいていると危機感を募らせている。