妊娠中の母親が新型コロナウイルスワクチンの接種を受けていた場合、生後6カ月未満の乳児がコロナに感染しても入院する確率が大幅に低下することが、米疾病対策センター(CDC)の研究で明らかになった。15日に発表された研究によれば、妊娠中にワクチン接種を受けていた場合、生後6カ月未満の乳児がコロナ感染で入院する確率は61%も低かった。CDCの研究者らは6カ月未満で入院した379人を取り上げ、母親が妊娠中にワクチンを接種したかを調査。コロナ感染で入院した乳児の母親が妊娠中にワクチンを接種していたケースや、コロナ以外の理由で入院した乳児の母親のワクチン接種率などを比較した。調査対象となった乳児のうち、コロナで入院していたケースの84%では、母親が妊娠期間中にワクチン接種を受けていなかった。またコロナに感染して集中治療室(ICU)に入院した乳児の88%は、母親が妊娠中にワクチン接種を受けていなかった。