国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は18日、中国・北京で開催されている冬季五輪の大会組織委員会に対し、台湾や新疆ウイグル自治区に関する発言を巡って異例の批判を行った。バッハ氏は記者会見で、中国側に「政治的中立を保つ」ように求めたことを明らかにした。組織委の報道官が前日、「世界には1つの中国しかない」などと発言したことを受けたものという。中国共産党は台湾を自国領土の一部とみなしており、必要が生じれば武力行使も辞さない考えを示している。台湾の政治的位置付けに突如焦点が当たったのは17日だった。ある記者がIOCの広報担当、マーク・アダムス氏に台湾が20日の閉会式に出席するかどうかを尋ねた。
IOCが異例の中国批判 五輪での政治的発言巡り
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