白米にもち麦など雑穀入りにすると、ダイエット中に不足しがちなビタミンミネラルもとれてよい（写真はイメージです） Photo:PIXTA
世間ではさまざまなダイエット法が話題になりますが、誰でもうまくいくダイエットというのはそうそうありません。その人の食の好みやライフスタイル、体質などによって“向き不向き”があるのです。昨今は「糖質制限」「炭水化物抜き」系のダイエットが人気ですが、多くの人が挫折しているのもまた事実。今回はそれとは逆に、しっかり主食を食べてダイエットする方法について考えます。（栄養士・健康経営アドバイザー 笠井奈津子）
ダイエットの成功は知識の有無で決まる？
ダイエットの成功を左右するのは知識の有無かと聞かれると、答えに悩みます。確かに、よく知っていれば落ちずに済む落とし穴があるのも事実。でも、実際には、「自分の失敗パターンをどれだけ知っているか」、つまり、 “つい食べ過ぎてしまうスイッチ”が入る理由をどれだけ把握しているか、ということが肝のように思います。
「コーヒーを飲むと、一緒に甘い物が食べたくなってしまう」
「お昼をさっぱりしたものにすると、夜に反動が来る」
「ラーメンを食べたあとには、アイスが食べたくなる（！）」
「イライラすると食べる量が増える」
……こんなふうに自分の失敗パターンを知って、そのきっかけを避ければ避けるほど、体重変動の波は小さくなってくるのです。恥ずかしながら、私自身、栄養士の資格を取ったあとに1年で10kg増量したことがあるので、ストレスの前では知識が無力になることは体験済みです。
