現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「自慢できること」は何ですか?
みなさんはプライドを持って生きていますか?
僕は自分では「プライドはない」と思っているのですが、無意識なプライドはもしかするとあるのかもしれません。
誰だって、「何かこれだけは自慢できる」みたいなものはありますからね。
ただ、中には、「え? それを自慢するの?」という人もいるので、その特徴について見ていきましょう。
「日本人」や「育ち」を誇りに持つ人
残念な自慢をする人は、一言で言うと「自分の実力じゃないもの」を自慢げに話します。
他の民族や国を見下して「日本人であることの誇りがある」とか。
親の収入や学歴を自慢して「育ちがいいことにアイデンティティがある」とか。
そういう「環境」とか「運」によって得られたものにプライドを持っているんですよね。
でも、それって、別に「あなたが選んでいませんよね?」と僕は思います。
「選択したこと」にプライドを持て
世の中、自分の実力ではどうしようもないことばかりです。
受験も就職も、ビジネスも結婚も、「運」の要素は絡んできます。
でも、「自分でこれを選んだ」と言えることであれば、まあ、プライドを持っていいと思うんですよね。
たまたまうまくいったことであっても、それを可能にしたのは、ある瞬間に「こうしよう」という選択肢を選んだからだと思います。
しかし、自分が選んだわけでもないのに得られたものに対して「これは自分の実力だ」と思い込んでいるのは、とても頭の悪いことだと思うんですよね。
それだったら、「私には誇れることなんて何もありません!」と開き直っている人のほうが、よっぽど好感度が高いと思います。
ということで、どんな些細なことでもいいので、「自分で選んだ」「こっちの道を選んだ」ということにプライドを持つようにしましょう。そうじゃないと、環境で得られたものを自慢げに話すのは、かなりヤバい人だと思われますよ。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。