北京が2014年に今年の冬季五輪の開催地として立候補した際、予算は30億ドル(約3450億円)余りになる計画だと国際オリンピック委員会(IOC)に伝えた。過去の冬季五輪で提示された予算を大幅に下回る額だ。実際のところ、中国は今年の冬季五輪に少なくとも160億ドルを費やしている。その中には、五輪施設関連の8億ドル超に及ぶコスト超過や130億ドル超の間接費が含まれる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は政府の調達文書や建設記録のほか、支出や住宅整備を担当する各省からの公的文書に加え、北京および周辺地域の各行政府の公的文書を分析した。その数字には、複数の会場や一部業務にかかった費用は含まれていない。公的文書から抜け落ちているためで、これらを合わせるとさらに何億ドルもかかっている可能性がある。