新型コロナウイルスの変異株オミクロン株の一種で、より感染力の強い「BA.2」が急拡大している。最近、世界で遺伝子配列が解析されたコロナ検体の3分の1以上をBA.2が占めており、各国でコロナ規制を全面的に解除すべきかどうかを巡って議論が高まっている。保健当局は、この亜種の拡大によって、欧州や日本などの地域で最近ピークを迎えた感染拡大の波が長引く可能性について調査している。世界保健機関(WHO)の疫学者であるマリア・バンケルコフ氏は「われわれは、これらのピークがどのくらい急速に上昇するかだけでなく、どのように下降するかも調べている」とし、「感染者の減少に伴い(中略)、減少のペースは減速していないか、再び増加に転じるのか、といった点にも注目する必要がある」と述べた。
オミクロン株亜種が拡大、規制全面解除に疑問符
さらに感染力の強い派生型「BA.2」が世界の感染事例の3分の1以上に
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