ロシアのプーチン大統領が2018年、モスクワのサッカースタジアムで暖かな午後に行ったスピーチは、10年以上かかって実現したものだった。舞台裏での働きかけや秘密裏の取引が行われ、何十億ドルもの資金が投じられたが、その努力は功を奏したのだ。プーチン大氏は、ロシア史上初のワールドカップ(W杯)を開催した。プーチン大統領は、満員のルジニキスタジアムで行われた開幕戦で、「サッカーはロシアで最も人気のあるスポーツであるだけでなく、ロシア人はサッカーを愛している。いわゆる一目ぼれだ」と語った。その思いは通じ合った。国際サッカーの21世紀の大半は、ロシアとの利害関係、つまり主要スポンサー契約や主要試合およびトーナメントの開催権の授与などで絡み合ってきた年月だ。だが、今週、ロシアがウクライナに侵攻したことを受け、国際サッカー運営組織は緊急の選択を迫られている。
ウクライナ問題、国際サッカーと露「20年来友好」に影
国際サッカー運営組織は緊急の選択を迫られている
有料会員限定
あなたにおすすめ