欧州連合(EU)のウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長は、ロシアの銀行システムの70%を国際金融市場から切り離し、同国のエリート層がEU域内で保有できる資金を制限する制裁措置を25日に発動すると発表した。EU首脳は24日夜、ブリュッセルで開かれた会合で、これらの制裁措置を支持した。フォンデアライエン委員長は、米英と緊密に連携して策定された制裁措置により、ロシアの借入コストが上昇し、インフレが進行し、同国の産業基盤が徐々に影響を受けるだろうと述べた。その他の制裁措置として、ロシアへの航空機と交換部品の売却禁止、エネルギー分野を対象にした輸出禁止を挙げ、石油精製所の改修が不可能になると述べた。これらの石油精製所は2019年に240億ユーロの収入をもたらしていた。