米欧はロシアのウクライナ侵攻への対抗措置を打ち出しており、金融制裁を最も重視している。米国と欧州各国は、ロシアの銀行を国際決済ネットワークである国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除しようと模索してきた。金融面で孤立させる措置としては異例であり、めったに採用されることはない。ジョー・バイデン米大統領は、今回の追加措置にこれが盛り込まれなかったことについて、欧州の同盟国の一部の支持を得られなかったと説明した。SWIFTはテレックス・システムに代わるものとして1970年代に設立された。加盟金融機関が所有しており、中央銀行の監督下にある。現在、SWIFTは世界200カ国以上の1万1000を超える銀行、金融機関、企業をつないでいる。SWIFTは資金そのものを動かすのではなく、銀行が国境を越えた決済やその他の取引を日々何千万件も相互に指示するために用いる不可欠なメッセージング・プラットフォームだ。