ウクライナ情勢に関する最新情報を求めて中国共産党機関紙の「人民日報」を手に取れば、誰もががっかりするだろう。一面にも国際面にも、世界を今大きく揺るがしているこの軍事衝突に関する記事は見当たらないからだ。これにはウクライナ問題について明確な立場を示したくない中国指導部の姿勢がにじみ出ている。一方で、相対的に自由な議論が展開されているソーシャルメディア上では、ユーザーや保守派の論客から、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領を支持する声が惜しげもなく寄せられている。時には西側諸国の信頼性に疑問を投げかけながら、衝突をあおっているのは北大西洋条約機構(NATO)側だと指摘している。中国版ツイッターの「微博(ウェイボー)」では、国営の中国中央テレビ(CCTV)系のページに投稿された「ウクライナ大統領は西側がウクライナを見捨てたと言っている」というハッシュタグの視聴回数が、25日午後の段階で11億回以上に上った。
ウクライナ危機は台湾への警鐘、中国SNSで激論
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