ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(44)は25日、首都キエフ中心部にいる迷彩服姿の自身の動画を投稿した。ロシア軍がキエフに迫っていた。側近に囲まれたゼレンスキー氏は「大統領はここにいる。われわれは皆ここにいる。われわれの軍隊はここにいる」と語った。「われわれの独立と国家を守っており、今後もそれは続く」と宣言した。ゼレンスキー氏は、キエフに侵攻するロシア軍の標的は自身であると語る。ロシアは欧州国家に対する侵攻としては半世紀以上ぶりの規模となるロシア軍の攻撃目的について、ウクライナ現政権を排除し、ロシアに友好的な指導者を擁立することであることを明確にしている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は25日、ウクライナ軍に対し、国内の政治指導者らを打倒し、ロシアとの協定を結ぶよう促した。プーチン氏はこうした指導者らを「テロリスト」と呼んだ。しかし、ゼレンスキー氏の批判者や政敵でさえウクライナ擁護に回ったため、ありえないシナリオとなった。