米国では新型コロナウイルスのオミクロン変異株の新規感染者数が急増から減少に転じ、通常の生活に戻る人が増えるにつれ、ワクチンのブースター(追加)接種を受ける人が減っている。政府のデータで明らかになった。米疾病対策センター(CDC)の推計によると、ブースター接種を受けた1日当たりの人数の7日間移動平均は19日時点で約14万9000人だった。当局が接種規模を拡大し米国で初めてオミクロン株感染者が見つかった昨年12月前半には100万人を超えていた。CDCは、当初規定のワクチン接種を終えた人は対象者の約69%だったが、ブースター接種を終えた人はこれまでのところ対象者の約半数だとしている。公衆衛生当局者や研究者は、切迫感を失って今後考えられる感染再拡大や新たな変異株出現への備えをしないままでいてほしくないと話している。