ロシアのウクライナ侵攻により、世界最大級の穀物供給国からの輸出が危機に陥っている。ウクライナの港湾から人影は消え、業者も取り扱いを停止した。ウクライナは世界のトウモロコシ輸出の13%、小麦の12%を占める。ロシアの攻撃によりウクライナの穀物輸出に支障が生じれば、中国への供給が絶たれる恐れもある。一方で、すでに食料価格が跳ね上がり、経済がぜい弱な中東などの輸出先は対応を迫られている。重要な穀物輸出拠点の港湾も含め、ウクライナ全土がロシアの空爆やミサイル攻撃にさらされており、ウクライナを出入りする民間貨物船の流れはほぼ止まった。24日にはウクライナの黒海沖で、穀物大手カーギルのチャーター船が被弾した。同社によると、航行継続可能な状況で、負傷者も出ていない。