ロシア軍がウクライナ侵攻の初期の段階で手ごわい抵抗を受け、つまずいている。迅速な勝利を目指していたロシア政府に、戦争の長期化やコスト増加の懸念が生じていると米政府当局者や同盟国の軍事専門家らは指摘する。ロシア軍は2012年に就任したワレリー・ゲラシモフ軍参謀総長の下で近代化を図ったが、ウクライナ侵攻はそれ以降で最も手ごわい挑戦となった。だが現時点でロシア軍によって制圧されたウクライナの都市はなく、ウクライナ空軍や防空システムの一部も依然として機能している。侵攻初期の大規模なミサイル攻撃と首都キエフへの進軍で、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が率いるウクライナ政府がすぐに崩壊するとの前提でロシア軍は戦略を練っていたと欧米政府当局者やアナリストらは指摘。だが逆境にさらされたゼレンスキー氏は、今もなお抵抗姿勢を維持している。
ロシア軍、ウクライナ侵攻でつまずき
手ごわい抵抗 攻勢強めればさらなるリスクも
有料会員限定
あなたにおすすめ