ウクライナでの戦闘が激化する中、ロシア政府は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に囲まれた飛び地カリーニングラードへの天然ガス供給を強化している。ここ数週間、ロシアは巨大な液化天然ガス(LNG)船3隻を、NATO加盟国であるポーランドとリトアニアに挟まれたカリーニングラードに向かわせた。これは、ウクライナでの戦闘によってパイプラインが途絶えた場合に備え、燃料供給を維持するための動きだ。ロシアのウクライナ侵攻を受け、世界のエネルギー市場でロシアが果たす大きな役割にスポットライトが当たっている。ロシアは、サウジアラビア、米国と並ぶ世界有数の石油生産国であり、欧州の工業地帯で暖房や電力に使用される天然ガスの主要供給国である。
ロシア、欧州の飛び地に燃料供給強化
パイプラインが途絶えた場合の備えか
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