hyundai2月、現代自動車は乗用車販売で日本市場に再進出することを発表した Photo:JIJI

現代自動車が13年ぶりの再上陸
舶来ブランドの壁は打ち壊せるか

 韓国の現代自動車がかねてうわさされていた通り、今年7月から日本の乗用車市場に再上陸することを発表した。

 現代自といえば、起亜自動車を傘下としていまや韓国で唯一の自動車産業のメーカーグループだ。グローバルの自動車企業ランキングでは、米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界4位(2021年世界販売666万台、前年比5%増)の位置付けにのし上がっている。必然的に韓国では現代自グループが圧倒的な市場シェアを誇るとともに、欧米市場や中国・アセアン市場にも食い込んできている。

 その現代自が、世界の主要市場の中で唯一、食い込めない(撤退を繰り返した)市場が日本だったのだ。これは自動車業界でも七不思議の一つに数えられるような現象といわれてきた。