決算報Photo:Diamond

コロナ禍が3年目に突入し、多くの業界や企業のビジネスをいまだに揺さぶり続けている。その対応力の差によって企業の業績は、勝ち組と負け組の格差が拡大している。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はファーストリテイリング、しまむら、ニトリホールディングスの「専門店(アパレル/家具)」業界3社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

ファストリ・しまむら・ニトリ
いずれも前年同期比で増収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の専門店(アパレル/家具)業界3社。対象期間は21年9~11月期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・ファーストリテイリング
 増収率:1.2%(四半期の売上収益6274億円)
・しまむら
 増収率:1.3%(四半期の売上高1522億円)
・ニトリホールディングス
 増収率:7.8%(四半期の売上高1916億円)

 いずれも前年同期比で増収となった専門店(アパレル/家具)の3社。ファーストリテイリングに関しては、実は国内ユニクロ事業は前年同期比で減収となっていたが、会社全体では増収となっている。落ち込みをカバーできた理由とは何だったのか。

 次ページでは、データを踏まえて詳しく解説する。