ユニクロの「商社外し」は序章、ファストリがアパレル供給網“大淘汰”の号砲[見逃し配信]Photo:Koji Watanabe/gettyimages,Robert Alexander/gettyimages
この記事を見逃したらもったいない!「ダイヤモンド・オンライン」で読者の反響が大きかった記事を編集部がセレクトしてあらめてお届けします。(当初の配信日 2021年5月3日)

「サステナビリティは正しさの追求」と示したのはファーストリテイリングの柳井正会長兼社長だ。大量生産・大量廃棄を見直す「持続可能性」という錦の御旗の下、ファストリはサプライチェーンの再構築にかじを切った。「正しさ」を求められたとき、果たしてアパレルは“持続可能”でいられるのか。特集『アパレル 知られざる「サステナ淘汰」』(全8回)の#1では、新たな淘汰の予兆を探る。(ダイヤモンド編集部 相馬留美)

サステナビリティで
差別化するユニクロ

「持続可能性」という錦の御旗の下、ファーストリテイリングがサプライチェーンの再構築にかじを切った。これにより、総合商社の繊維部門の大淘汰が迫っている。

 4月8日、ファストリの2021年8月期第2四半期決算会見の席上で、柳井正会長兼社長は「サステナビリティは『正しさ』の追求」と掲げてこう嘆いた。

「自分の得になるとか、会社がもうかるかということではなく、地球や人類にとって正しいことは何かを考えて行動する。今の世界は目先の利害だけを考えて、本気で人類の将来のことを考えようとする人があまりに少ない」

 サステナビリティとは、主に環境・社会・経済における持続可能性を指す。ファストリはかねて環境に配慮した取り組みを強調してきた。

 19年9月からウルトラライトダウンの回収を開始。20年9月には「RE.UNIQLO」と称する、回収した服を再利用した製品ラインを発表し、第1弾としてリサイクルダウンジャケットの発売を開始した。

 ファストリがこうした活動を始めたのには訳がある。

 アパレル産業は、国連貿易開発会議により世界第2位の「環境汚染産業」と指摘されており、欧米を先頭に世界的に“サステナブル”な取り組みが注目を集めているからだ。

 これは、今までのCSR活動のようなレベルの話ではない。企業がサステナブルな取り組みを進めることは、アパレル業界のゲームチェンジを促し、新たな淘汰を生み出すかもしれないのだ。