現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
「こだわり」を捨てられるか?
あなたは「完璧主義」でしょうか?
完璧主義は、いいところと悪いところがあります。たとえば、普段、仕事をしていくうえで「こだわり」があると思います。
職人やアーティストのような仕事では「こだわり」が必要です。しかし、多くの仕事においては、「こだわり」が邪魔をしてくることが多いのです。
相手から求められている「こだわり」なのか、それとも、本人が「こだわり」だと勘違いしている意味のない苦労なのか。
もし、後者であれば、その「こだわり」は捨てないといけません。
「それって、自己満足じゃね?」
たとえば料理であれば、「お客さんを満足させるためのこだわり」と「自分が納得するためのこだわり」に分けられます。
その2つの円は重なっているはずです。
「お客さんも満足するし、自分も納得する」というのをクリアすれば、その料理は外食でも通用するでしょう。その「こだわり」は正しいと思います。
しかし、お客さんには伝わらないような「素材へのこだわり」や、価格に見合わない「手間暇」は、ある程度、諦める必要があります。
そうでないと、毎日の商売は続けられませんし、まわりにも迷惑がかかります。
他者を置き去りにした「自己満足」は、めんどくさい完璧主義です。それを客観的に知らないといけないのです。
「完璧主義」を自覚しよう
「これって、意味あるかな?」と自分に問いかけることが必要です。
あるいは、まわりの声を聞くことです。
おそらく、変な完璧主義にとらわれている人は、「ちょっと褒められたこと」を「自分らしさ」と勘違いしています。
それにより、「自分はこれを突き詰めないといけないんだ!」と思い過ぎてしまっています。
まずは、それを自覚しましょう。
そして、一回、手を抜いてみるのです。すると、「ここは頑張らないくてもよかったんだ……」と思える部分が出てくるはずです。
それを1つでも、2つでも増やしていくのです。
ということで、「完璧主義」には悪い部分もある、という話をしてみました。ちょっとでも当てはまる人は、早めに対処したほうがいいと思いますよ。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。