米司法省と米証券取引委員会(SEC)は、米マイクロソフトが米ビデオゲーム大手アクティビジョン・ブリザードの買収で合意する数日前の今年1月にバリー・ディラー、アレクサンダー・フォン・ファステンバーグ、デービッド・ゲフィンの3氏が行ったアクティビジョン株関連のオプション取引について調査している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者らによると、直近のアクティビジョンの株価(約80ドル)に基づき、この3人はオプション取引で約6000万ドル(約69億5400万円)の含み益を得ている。3人はいずれも、米金融大手JPモルガン・チェースが非公式に手配した取引で1月14日にアクティビジョン株を1株40ドルで取得できるオプションを購入した。アクティビジョン株は当時、63ドル前後で取引されていた。つまり、オプションはこの時点で既に利益を生んでいたということだ。アクティビジョンの株価が上昇すればオプション保有者はさらに利益を得る可能性がある。