中国はロシアのウクライナ侵攻から何らかの教訓を学びつつあるはずだ。ウクライナと台湾の間には大きな差異があるものの、重要な類似点もある。例えば、中国の習近平国家主席が、支配地や統治に関する台湾の主権を全く認めていないことは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領のウクライナに対する見方と共通している。プーチン氏は、ウクライナの民主主義の抵抗力が西側諸国と連帯して次第に力を増していたことを、自身の政権にとっての脅威とみなしていた。同様に中国政府は、自国の海岸線から100マイル(約160キロ)ほど離れた台湾が力強い民主主義勢力で、米国やその同盟諸国との関係を強化している状況を恐れている。そしてロシアと中国は共に、特に標的とする相手と比べた場合、一見卓越している軍隊を投入できる状況にある。
【寄稿】ウクライナ危機、対台湾で中国の学びに
一見卓越した軍隊が戦闘で足踏みすることも
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